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佐賀県伊万里市は古くからの良港。
動力船以前にはさぞや殷賑を極めたところに違いない。
有田焼きなどの積み出し港として有名なところで知名度も高い。
そこでどのような家庭料理が食べられているのか、非常に興味がわく。

『いまりの郷土料理』という本がどのような経緯で作られたのかは不明だが、この地域で作られている家庭料理が豊富に作り方まで含めて取り上げられている。
なかなか見応えのある本である。
野菜ではスベリヒユの料理が面白い。
柏餅にサルトリイバラの葉というのも西日本ならではだろう。
干し鱈、サバやクジラの料理など魚貝類の料理にも見るべきものは多い。
料理名を記録するという役割からも優れている。

でもこの本には重大な欠陥がある。
これは食のプロや出版、編集の専門家がひとりも参加していないためだろうけど、残念でならない。
それは「なぜその料理を取り上げたのか」と「料理が伊万里市で作られている理由」というものが存在しないことだ。
要するに解説部分がない、のである。
たぶん、伊万里市の郷土料理を集めて、作り方を後世に残すだけでいい。
市民だけが読むのだから、解説は不要だろう。
こんなお役所的な「最低限でいい」という短絡的な思いがあったのかも知れないが、これではいけない。
ここまで仕上げたなら画竜点睛を欠いたままではもったいない。
改訂することがあったら、解説部分を加えて欲しいものだ。

伊万里の郷土料理 伊万里市食生活改善推進協議会
佐賀県伊万里市松島町1391-1 伊万里市役所 健康づくり課



大阪を語る上で、藤沢 桓夫(ふじさわたけお)ははずせないのではないか? と思っている。
ただし、小説はまだ手に入れていない。
この大阪の小説家でなかなか手に入れがたい本が多々ある。
本書は大正から昭和にかけての、本来の大阪らしさと、大阪の文芸のことなどが書かれている。
小出楢、武田麟太郎、など大阪ならではの文化人のことも垣間見える。
得難きもの。
天五中崎書店街 青空書房で買う。

おすすめ度 ★★★★ ぜひ買ってほしいもの 

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釧路市漁業協同組合に勤めていた方が書いた本。
「味覚の散歩みち」というくらいだから、食べ歩きもあるけれど、実は資料性も高い。
実際に釧路に住んで、その食の実情が語られている。
真かすべの漬け物など貴重な郷土料理が満載。
読んでいて楽しい本で、超おすすめ。
おすすめ度 ★★★★ ぜひ買ってほしいもの